無真獣の巣穴

らくがきとかゲームとかなんかそんなん。

デイルズエルフについての情報、個人的見解あれこれ~その3~

この記事は旧ブログからの再掲です。

 

引き続きデイルズエルフについての雑多な情報や個人的な見解を。今回はDA:Iの物語に深く関わってくるエルフの神々など、デイルズエルフの信条に関わるものです。彼らはどんな神に祈り、どんな物語を聞いて育つのか。より深いデイルズRPの助けになれば幸いです。
うろ覚えの箇所も多く、すべての会話、コーデックスを確認したわけではないので、正確性は保証出来ません。基本的にネタバレはありませんが、軽微なネタバレを含む可能性はあります。気になるのであれば、おすすめしません。


【エルフの神】

デイルズエルフが信仰している古代の神々についてだが、伝承や歌などが多く存在し、また謎も多い。現在残っている伝承は、長い時間の中で大きく変えられてしまっている可能性が高い。単に神格化された信仰の対象というだけではなく、実際に存在した、あるいは今も存在する人智を超えた未知の何かである。

ここでは、一般的に知られていること、現在のデイルズエルフたちが考える、物語や宗教としてのエルフの神々について簡単に紹介する。

 

エルガナン
太陽と大地の間に最初に生まれたと言われている。太陽を沈めたとされる。全能の父、復讐と雷の神とも呼ばれる。そのすべてを破壊する激しさゆえに、復讐をエルガナンに願うことはないのだと言う。

ミサール
偉大なる守護者と呼ばれる。エルガナンが沈めた太陽を復活させたのがこのミサールであるとされる。回復や公正を司る女神(ちなみに、DA2の回復アイテムとして、ミサールの祝福というものがある)。正しいものには寛大だが、正しくないものには激しい罰を与える一面がある。裁きを願うなら、この神だろう。

フェンハレル
戦慄の狼、ドレッドウルフとも呼ばれる。裏切り者、反逆の神とも。古い神々を追いやったのはこのフェンハレルだと言われている。恐ろしい存在としてよく語られる。デイルズの間では魔よけとして狼をモチーフにすることがあるようだ。

ダーサメンファロンディーン
このふたつの神は共に語られることが多い。双子の兄弟であるとも言われる。ダーサメンは秘密の管理者、ファロンディーンは死の友などと呼ばれている。デイルズは死者を弔うとき、ファロンディーンに祈る。

アンドロール
狩猟の女神である。伝令にフクロウを使うこともあるらしい。狩人が祈るとしたらこの神だろう。

ギランナン
すべてのハラの母、最初のハラとされる。道案内を司っていると見られる。ハラたちはギランナンの声を届けてくれるのだと言う(ハラは神を持つ獣、などとも言われる)。デイルズが移動する際、アラベルをハラに引かせるのはおそらくこのためである。

ジューン
工芸と建築の神である。職人が祈るとしたらこの神だろう。

サイレイズ
生活の守り手であり、アンドロールの姉妹であるとされる。


これらはあくまで現在のデイルズが信仰している神の話であり、伝承にはいくつかの真実も含まれているだろうが、古代にあった信仰、実際の存在とはまったく違う形になっている可能性が高い。ちなみに、デイルズエルフが神に祈るときには「造形主(Creators)」という言葉が使われる。

この古代の神々については、DA:Iのメインクエストで訪れることになるミサールの神殿に興味深いものが多く残されている。同行する魔女モリガンに尋ねてみるのもいいだろう。そして物語を進めていけば、その知られざる真実の一面を見ることになる。


【デイルズの英雄たち】

DA:Iで訪れることが出来るエメラルドの墓場には、デイルズ王国に命を捧げた英雄たちを偲ぶための木が植えられている。古代エルフの時代のものではなく、アンドラステによって解放された後にできたデイルズ王国時代のものであることに注意。
ここに記されているのは、デイルズ王国のエメラルド騎士団として有徳軍と戦った者だけでなく、騎士団の創設者や失われた技術の復活に貢献した者たちも含まれる。

サリン
タナレス
ブリアソス
ヴァーレル
リンディラナエ
エルノラ
ララフェリン
カルマー
スラン

この中に書物でよく見かける部族名のララフェリンという名前があるが、これはハラムシラル(現在はオーレイ領だがかつてはデイルズ王国の首都であった)の貴族の名である。デイルズの王国にも身分制度があったようだ。ララフェリン部族は自分たちがララフェリンの子孫であると主張しているらしい。部族名についてはここでも書いたが、その他の部族の名前も祖先に関係している可能性がある。

リンディラナエとは、対デイルズ有徳軍と戦ったエメラルド騎士団の一人であり、最も勇猛な剣士であったと言われる。彼女はイヴァヌラという剣の使い手で、最後まで有徳軍に抗い続けたのだと言う。デイルズエルフのみならず、教会側にもその名を残している。

こうしたデイルズ王国時代の英雄たちの物語は、現在のデイルズエルフの間でも語り継がれていると見られる。これらをふまえて、DA:Oのデイルズの語り部の話に耳を傾ければ、理解が深まるだろう。
興味があれば、DA:Iにてエメラルドの墓場北東付近を探してみるといい。その先の遺跡には騎士達の墓がある。そこでは悪名高いレッド・クロッシングでの虐殺(エルフたちがレッド・クロッシングの村を襲って村人を虐殺したというもの。デイルズ王国滅亡に繋がるオーレイとの戦争の引き金になった)について、ひとつの真実が記されている。
また、この付近ではデイルズを追い求めて力尽きた旅の学者の亡骸なども見ることが出来る。デイルズエルフの部族に出会うことの困難さがうかがえるものである。数々の著作を持つ有名な修道士、ジェニティヴィでさえ、デイルズを取材するのは困難だったそうだ。

 


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これでDragon Ageのデイルズエルフについての記事はひとまず終了とする。

DA:Oからプレイしていれば自然と大抵のことが分かってくるのだが、注意して探さなければ分からないことも多く、デイルズエルフが具体的にどんなものか、エルフの歴史とは、神とは、など意外に全体を把握しにくいのではないか、また自分も理解できていないところが多いことに気がつき、こうしてまとめることになった。
DA:Iからこのシリーズを始めた方にとっても、デイルズエルフの背景を理解する助けになれればと思い、できるだけ簡単に、分かりやすくすることを心がけたつもりである。

本当にくどいが、間違いが多くあると思うので、そこだけは注意してほしい。Dragon Ageシリーズには膨大な情報があり、分岐も多く、すべてを確認するのは至難のわざである。しかも、自分は英語が苦手であり資料集や小説は未読である。英語版のWikiには多少目を通したのだが、正直言ってどれくらい読み取れたか怪しい。

デイルズエルフをもっと知りたいのであれば、Dragon Ageに深く浸りたいのなら、ぜひゲーム本編で調べ、会話し、読んでほしい。Originsでも、2でも、Inquisitionでもいい。

 

宮廷魔道士ヴィヴィエンヌと、修道士ジェニティヴィ、フェンハレルに敬意を込めて。

 

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この記事はDragon Age: Inquisition1周目クリア後にまとめられたものであり、十分な情報を得ないまま書かれたものです。また、再掲にあたって一部を加筆修正しました。

 

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デイルズエルフについての情報、個人的見解あれこれ~その2~

この記事は旧ブログからの再掲です。


ここにあるのはデイルズエルフについての雑多な情報です。よりよいデイルズエルフRPを目指す方の役に立てれば。
うろ覚えの箇所も多く、すべての会話、コーデックスを確認したわけではないので、正確性は保証出来ません。基本的にネタバレはありませんが、軽微なネタバレを含む可能性はあります。気になるのであれば、おすすめしません。

ここに書いてあるようなことを一切気にせずとも、デイルズ審問官は問題なくやれますので、あまり気にする必要はありません。

 

【人間との関わり】


デイルズエルフは人間社会から距離をおいてはいるが、おそらく多くの部族が多少なりとも交易などのために人間と関わりを持っている。中には閉鎖的な部族もあるだろうが、人間とまったく関わりを持たないのであれば、生活はかなり厳しいものとなるだろう。

人間の町で店を回れば、デイルズ製の道具が流通しているのを見ることが出来る。それが本物かどうか、どこから入手したものであるかは定かではないが。また、シリーズを通してハラをかたどった置物などが貴重品として手に入ることは多い。おそらくデイルズ製の工芸品だと思われる。実用性だけでなく、デイルズの装飾を好む人間も一定数いると考えられる。デイルズの装飾を真似て作品を作る職人もある程度いるのではないか(ガラスのハラなど。もちろん、デイルズがガラスの加工技術を持っている可能性もある)。

人間との交流がある程度あるとは言っても、誰もが人間と接触できるわけではなく、部族の中から選ばれた少数だけが人間と取引などを行う。おそらく交渉人と護衛で数人、資金や品物を持って人間の町へ行くのだろう。
このようなことをふまえると、語って聞かせるだけではなく、読み書きや計算などの教育もされていると考えられる。デイルズ主人公が読み書きができないという描写はこれまで目にしていない(古代のエルフの文字や言葉も一部教育されているようだが、現在ではほとんど失われているため、少ししか読めない、分からないという描写は多い)。
デイルズに書物はない、というような話がDA:Oにおいて語られていたと記憶している。デイルズによるデイルズのための書物はないかもしれないが、おそらく人間の書物が使われているだろう。また、書物とはいえなくとも、記録程度の書類はあるはずである。ちなみに、デイルズによるデイルズの物語を記そうという小さな歩みが、Awakeningにおいて見られる。

デイルズは今でこそ人間社会から離れて暮らしているが、古代の文化は放浪生活を始めるずっと以前に失われており、長い間人間の奴隷であった。現在の彼らが人間の言葉と文字を使うのは、利便性の問題ではなく、おそらくそれしか持っていなかったためである。だからこそ彼らは自分たちの文化を取り戻そうとしている。デイルズエルフとは、失われたエルフの文化を取り戻す活動でもあるのだ。

 

【人間から見たデイルズエルフ】


人間社会から見て、デイルズエルフとはどんな存在だろうか。
多くの人間たちにとって、デイルズは森に住む恐ろしい集団である。人間を狩り、子供をさらうなどといった噂が飛び交っている(この噂はデイルズ自身が部族を守るために自ら広めているという側面もある)。記憶が曖昧だが、顔の刺青を見ると石になるなどというデマも存在する。だからこそ、DA:Oで描かれている第5次ブライト時にデイルズエルフたちが援軍を出したことは、衝撃的なことだっただろう。

悪評は人間を部族から遠ざけるが、人間と交流を持つ部族であればあまりいいことではないだろう。山賊などと同一視されれば、人間たちから討伐される危険もある。
伝承者マレサリの部族では、無闇に人間を傷つけないよう指導していたようである。それでも、若いデイルズたちが迷い込んだ人間を殺してしまうことはあるようだが(プレイヤーの選択次第)。

人間社会においてエルフは低く見られており、非道な扱いを受けたり、起こった問題の原因がエルフにあるという責任転嫁をされることもある。
DA:Oではデネリムのシティエルフの間で病が流行っていたが、治療を装った人身売買などが行われ、異民族地区を隔離する以外の公的対策は行われていなかったようである。エルフが売られていく先とは大抵、テヴィンター帝国である(その他の国では表向き人身売買や奴隷制が禁じられている)。
DA:Iではシティエルフにとどまらず、謎の病の原因としてデイルズエルフの部族に疑いが向けられ、無関係であるにも関わらず、人間たちがデイルズの部族をひとつ全滅に追いやる展開がある(作戦を誰に任せるかで回避可能とのこと)。
エルフは人間にとってもっとも身近な異民族であり、切り捨てやすく、なにかと責任転嫁しやすい存在であると思われる。何か問題が起きれば身近なよそ者のせい、というよくある心理である。

ちなみに、サークル・オブ・メジャイにおいては、エルフも人間も扱いに大差はないようである。

 

【デイルズエルフの暮らしと歴史への関心】


デイルズエルフたちは古代エルフの遺跡、遺物など情報を集めて次世代に伝え、再びエルフの文明が復活する時に備えている、とされる。
伝承者や語り部は基本的にそのような意識が高いが、他の民もそうかというと、実際のところどうやらそうではない様子がうかがえる。皆が皆歴史に関心を持っているわけではないし、教育されているとはいえ歴史に興味を持たないデイルズも一定数いるのは当然である。
DA:Oのデイルズ主人公が語り部に歴史を聞きに行くと珍しがられ、DA:Iのデイルズ審問官はエルフの神々についてあまり詳しくないような言動が見られる(そういえば祈っているのを見たことがある、程度)。一方でDA2のメリルは伝承などに詳しい(伝承者の弟子なので当然ではある)。

デイルズの放浪生活において農耕は不可能であり、ハラとの共存は牧畜とは異なるものである(飢饉のとき、ハラがどうなるか分からないが)。人間との交易が多少あるとはいえ、森の中での採取・狩猟を主とした生活が過酷なものであることは間違いなく、大半の民は古代の栄光がどうであるかなど、あまり気にかける余裕はないのではないか。過去の悲劇、デイルズエルフとしての使命を幼い頃から教え込まれていたとしても、だ。

DA:Oにおいて、デイルズ主人公の親友であるタムレンあたりが言っていたと思うのだが、再びエルフが土地を得て文明を復興するとして、「移動しない生活は考えられない」という考え方は、実は一般的なものではないだろうか。
エルフが放浪の民になってから既に700年以上が経過しており、古い文化や生活様式はほぼ完全に失われている。もはやデイルズエルフとして築いてきた放浪生活こそが、伝統的なエルフの暮らしであるというアイデンティティを持っている者たちが、一定数いてもおかしくないのではなかろうか。

人間が衰退するかはともかく、実際にエルフの国家が再びできた時、しばらくの間は適応できず放浪生活を続ける者が出るのは間違いない。古代の文化を復活させようとするエルフたちは、そのような者たちをどうするだろうか。また、理想とはまったく違う歴史の真実に直面したとき、彼らはどうするだろうか。さらに、シティエルフとの間にも確執がある。人間として人間社会に生きるエルフとの溝は深い。ここに、新たな波乱の芽が潜んでいる。

 

 

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この記事はDragon Age: Inquisitionプレイ中にまとめられたものであり、十分な情報を得ないまま書かれたものです。また、再掲にあたって一部を加筆修正しました。

これらは自分のプレイ時点での推測であり、さらにうろ覚えの箇所、間違いなどが多くあると思われます。くれぐれも鵜呑みにしないように。

 

 

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デイルズエルフについての情報、個人的見解あれこれ~その1~


この記事は旧ブログからの再掲です。


ここにあるのはデイルズエルフについての雑多な情報です。よりよいデイルズエルフRPを目指す方の役に立てれば。
うろ覚えの箇所も多く、すべての会話、コーデックスを確認したわけではないので、正確性は保証出来ません。基本的にネタバレはありませんが、軽微なネタバレを含む可能性はあります。気になるのであれば、おすすめしません。


【部族名と姓】


DA:Iにおいては部族*1の名前がはっきり出てくる。デイルズ審問官の出身はラヴェラン部族となっている。そのためか、主人公の名字もラヴェランである。
DA:OやDA2に登場する部族の名前が出てくることはなかったと思うが、DA:Oの主人公の名字がマハリエルであるところを見ると、伝承者マレサリ率いる部族の名前がマハリエルなのかもしれない。
ただ、部族内にも氏族のような概念があるのかもしれないし、どうやって姓を決めているのかは何とも言えない。
他にはララフェリンという名の部族があり(現存するかは不明)、そこの伝承者が書いた書物を各地で読むことができる。
(追記)DA2のコーデックスを確認したところ、メリルの出身はネヴァラのアレリオン部族で、子供の頃にセイバー部族に引き渡されてマレサリの弟子になったとある。このことから、マレサリの部族はセイバー部族という名前である可能性が高い。DA:O主人公の名字であるマハリエルは他部族の名前であるか(母親が他部族の出身であると記憶している)、やはり名字に別の法則があるのかもしれない。

 

【デイルズエルフとハラ】


デイルズエルフはハラと呼ばれる白い鹿のような生き物を神聖視している。ハラに関する神話も語られている。かつてエルフたちはハラに乗り戦ったと言われているが、現在ハラに乗ることはほとんどないように思われる。
デイルズがキャンプを移動するとき、アラベルという車輪と帆のついた乗り物を使うのだが、ハラたちがそれを引いているようだ。ハラを使う(この表現は正しくないかもしれない)のはほぼこの移動時のみと見られる。
しばしば強調されるのが、ハラは家畜ではないということである。ハラは友であり、望んでエルフたちに手を貸すというようなことが語られる。実際のところハラとどの程度意思の疎通ができるのかは不明である(普通の獣に接するのと変わらないように見える)。

 

【役割分担】


デイルズの部族内ではそれぞれに役割が当てられている。部族の指導役である伝承者、古老、語り部、狩人、職人、癒し手、ハラの守り手など。どうやって役割を決めるのかは不明だが、ドワーフほど生まれによって固定された階級ではないようだし、クナリほど資質にこだわるわけでもないようだ。
伝承者は魔道士であり、師弟制であることがはっきりしている。その他の役割でも弟子をとっている様子が見られる。
DA:Iにおいては密偵として主人公を会議に送り込んでいるが、人間の集落や山賊の集団などが近くにあった場合を考えると、狩人などを密偵として送り込むことは割とあるのかもしれない。人間の会議に興味を持つのはかなり珍しいことだと思われるが。

 

【婚姻と性的関心、血縁関係】


夫婦の存在が確認されているため、デイルズにも結婚かそれに似た概念があると思われる。そしておそらく一夫一妻制である。狩人として一人前にならなければ一緒になることはできない…という描写があるので、好きに相手を選んで結婚できるほど自由ではないらしい。狩人であれば狩人同士といった制限が存在するかは不明。
また、伝承者が他部族のデイルズと結婚しようとして反対されたという話もあった。魔道士の数を抑えなければならないという事情があるとすれば、魔道士である伝承者が結婚することについては他の者より厳しいかもしれない。などと思ったが、伝承者ザスリアンには子がいたはずなので、そうでもないのかもしれない。これも部族によって随分変わってくるだろう。

デイルズにおいて同性指向がタブー視されることはないように思われる。少なくとも、そのような描写はない。自分はまだ確認していないが、少し変わっていると見られたりするという情報はある。ちなみにセダス全域において、同性指向が問題になるのはテヴィンターの貴族階級のみであるらしい。デイルズエルフは数の少ない種族なので、子供をもうけるべしという圧力はある程度存在するかもしれない。

最も問題になるのは人間と性的関係を持つことであるのは間違いない。歴史的経緯により、基本的にデイルズは人間に警戒心を抱いている。その上、エルフは今や数の少ない種族であり、エルフと人間の間に生まれた者はエルフ特有の耳を持たず、外見上人間と変わらないのである(そもそも人間とエルフの種族的な違いは耳の形くらいだと言うことも出来そうだが。DA2においてはかなり人間とは違った容姿で描かれている。それでも、ドワーフやクナリと比較すると人間との差は小さいように見える)。
エルフと人間との子(外見上は人間)であってもデイルズの仲間として伝承者が部族に引き入れた例もあるが、何の問題もなく部族内で受け入れられた、というわけにはいかなかったようである。

彼らはエルフという種族の血を何よりも重視するが、人間ほどには血縁関係を重視していないように見える。これは数の少なさゆえかもしれない。ただし、ブラッドマジックに手を染めた者の血縁者が仲間から疑いの目を向けられるという例があるので、その程度には血の繋がりも重視されているようだ。
家系の概念はあるようだが正確性は不明。おそらく古いものは既に失われていると思われる。今日のデイルズエルフとして放浪生活を始めてからの記録は残っている可能性があるが、失われる機会も多いと考えられる(ララフェリン部族の伝承者の語りのように、ある程度の情報が人間社会の書物として出版されている可能性はある。伝承者に何がどれほど伝わっているかは不明な点が多く、それは伝承者以外のデイルズエルフたちにとっても同様だろう)。

デイルズの子育てについてはほとんど情報がない。定期的に移動しながらの子育ては苦労が多そうではあるが、相互に協力の上成り立っていると思われる。移動の時期は伝承者が決めるため、出産や病気などの事情があればある程度考慮すると考えられる。
DA:Oの伝承者ザスリアンの部族も、病気が流行ったために移動できずにいた。少数であればまた対応は違うのかもしれない。部族の方針の差やそのときの食糧事情、天候、季節などによっては、移動できない者が切り捨てられることもありうるのではないか。
子供たちの教育係はおそらく語り部が担っている。子供たちを一ヶ所に集めて物語や歴史を語っている様子を見ることができる。ある程度成長したら、それぞれなるべき職業の見習いになると考えられる。

 

 


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この記事はDragon Age: Inquisitionプレイ中にまとめられたものであり、十分な情報を得ないまま書かれたものです。また、再掲にあたって一部を加筆修正しました。

 

 

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*1:部族という表現は差別的なニュアンスがあり、昨今使用を控えられている印象のある単語だが、適当な単語が見つからず、また作中においての日本語訳も「部族」となっているため、ちょっと悩んだのだが、ここではそのまま使うことにした。物語の世界観としても人間社会は明らかにデイルズエルフに対して差別的な見方をしているので、「部族」は適当であると思う。