無真獣の巣穴

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Dragon Age: Inquisition から始めた人のためのセダスの社会知識①

 

 セールもありましたし、これからDA:Iを始めるという方も多いでしょう。新作の話も出ていますし、思い立ったので、Dragon Ageの物語の舞台「セダス」についての基本的な知識をまとめておこうと思います。これを知っておくとDA:Iの物語の流れを把握しやすくなるかと思います。いきなり複雑過ぎてわけがわからないよ!となってる方におすすめです。(やや筆者の主観が入っています。間違ってるところがあったらすみません)

 

セダスの代表的組織

アンドラステ教会
創造主の花嫁アンドラステを信仰する教会。アンドラステは人間であり、英雄。セダスの大抵の国ではアンドラステを信仰している。女性を教皇とする(テヴィンターにおける教会では男性を教皇とする)。
Inquisitionの時点ではサークルもテンプル騎士団も失い、さらに教皇を失い、教会の状況は危機的。

 

テンプル騎士団
教会に属する騎士団。サークル・オブ・メジャイにおける魔道士たちのお目付役。そのため対魔法に特化した能力を持つ。
だったのだが、Inquisitionの時点ではサークルは崩壊、騎士団はまとまりを失って教会からほとんど離れてしまったような状態。野良テンプル騎士が魔道士狩りのために各地で暴れている。

 

サークル・オブ・メジャイ
教会に属する、魔道士たちの集うサークル。魔法知識の探求の場でもあるが、実質魔道士を隔離するための施設。魔道士たちにとっては牢獄に近いものであったり、保護してくれるシェルターのようなものであったり、なかなか複雑な場所。
Inquisitionの時点では魔道士たちは反乱を起こしており、サークルは崩壊している。

 

セダスの主な国や地域

オーレイ
Inquisitionでの舞台となる国のひとつ。セダス大陸の南西に位置する大国。現在一番勢力のある国。何もかもとにかく華美な雰囲気。貴族の皆さんは「グランドゲーム」と呼ばれる駆け引きを重要視する。ゲームといっても遊びとして楽しまれているものではなく、政略的なもの。人が死ぬことすらある。

 

フェレルデン
Inquisitionでの舞台となる国のひとつ。セダス大陸の南東に位置する。数十年前までオーレイの占領下にあったため、オーレイに対してあまりよい感情を持っていない人が多い、と思われる。「フェレルデンは茶色い」と誰かが言ったが、確かにそんな雰囲気。マバリと呼ばれる軍用犬がいる。フェレルデン人と犬との関係はとても深い。
Inquisitionから約10年前となるDragon Age: Originsでの主な舞台。「ブライト」と呼ばれる災厄の起きた場所。ブライトとは「アーチデーモン」と呼ばれる存在がダークスポーンというモンスターを率いて侵略してくるというもの。これらを打ち倒すために結成されたのが「グレイウォーデン」である。ブライトは「フェレルデンの救世主」(Originsの主人公)によって終焉を迎えた。Dragon Age2の主人公ホークはこのブライトから逃れるために家族を連れてカークウォールへと向かった。

 

自由連邦
セダス大陸の東に位置する。カークウォール、スタークヘイブン、タンターヴェイルなどの都市からなる。
カークウォールはDragon Age2での主な舞台。前述の通り「カークウォールの英雄ホークがブライトから逃れ難民として辿り着いた都市。騎士団長メレディスによる魔道士たちへの弾圧が激しく、サークルの魔道士たちは非常に厳しい状況におかれていた。
反乱する魔道士たち、教会に背くテンプル騎士たち、謎の赤いリリウム…Inquisitionでの混沌とした状況を引き起こすきっかけの出来事は大体ここで起きた。そしてその出来事には大抵カークウォールの英雄(とヴァリックを含めた仲間たち)が、あまり良くない意味で関わっている。

 

デイルズ地方
Inquisitionでの舞台となる地域のひとつ。セダス大陸の南に位置する。オーレイの勢力下にあるが、内乱で今は荒れている。
遠い昔、ここにはエルフたちの王国があった。古代エルフが栄えていた頃とは時代がまったく違うので注意。古代エルフ文明が滅びたずっと後の時代、テヴィンターから解放された奴隷のエルフたちが作った国である。
この王国は人間の有徳軍によって滅ぼされた。これによってエルフは国を失い、人間社会で「シティエルフ」として生きることとなった。それを望まないエルフたちは移動の民「デイルズエルフ(デイリッシュ)」となった。
有徳軍がデイルズを滅ぼすきっかけになったのは、レッドクロッシングという村での出来事だったが、人間に伝わっているものとデイルズエルフに伝わっているものとで内容が違う。真実はサブクエストで判明するので、探してみるといいだろう。
ちなみに作中に登場する「デイルズの自由戦士」はデイルズエルフとは関係ないので注意しよう。単にデイルズ地方にいるゴロツキみたいなものである。

 

オーズマー
フェレルデンの地底に広がるドワーフたちの都市。非常に厳しい階級制度がある。かつてはセダス全域に都市があったが、ほとんどダークスポーンに滅ぼされてしまった(ダークスポーンは基本地下にいる)。今もセダス全域に「地底回廊」が残っている。

 

テヴィンター帝国
セダス大陸の北に位置する。遥か昔にはセダスを支配する強大な国だった。魔道士が支配的な権力を持っていたり、奴隷制度があったり、他の地域とは常識が大きく異なる。悪の象徴として語られることも多いが…この国の詳細はここの出身者が語ってくれるだろう。

 

アンティヴァ
セダス大陸の北東に位置する。黒カラスと呼ばれる暗殺者集団がいることで大変有名。ここ出身の人たちは現実で言うところのイタリア訛りが魅力的だと思う(主観)。

 

ネヴァラ
セダス大陸の中央あたりに位置する。土葬であり、死者との関わりが深い国(他の大抵の国では火葬が主流だと思われる)。ドラゴンハンターの歴史がある。ペンタガースト家はこの国の王家。
どうでもいいが筆者はカサンドラ・ペンタガーストが非常に好きだ。若き日の彼女を主役にした映画があるので、気が向いたらどうぞ。かつての彼女の凄まじい強さを目にすることになるだろう。

 


セダスの主な種族・民族

人間
説明不要の圧倒的多数派。もちろん、国や地域によって文化や人種が違う。

  • アヴァー人
    独特の信仰や文化を持つ民族。ルーツはフェレルデン人と同じだったはずなので、別の種族というわけではない…と思う。Inquisitionに登場する。DLC「ハコンの顎」で詳しく知ることができる。

 

エルフ
前述の通り、シティエルフとデイルズエルフがいる。古代エルフは魔法に優れ不死であったとされるが、現在のエルフは耳の形以外たぶん人間とそれほど変わらない。

  • デイルズエルフ
    小規模な集団に分かれて各地を移動しながら暮らしている。伝統的に魔法を重要視しており、各部族を率いる伝承者は必ず魔道士である。かれらが大きな集団を作らず分散して移動し続けるのは、テンプル騎士の魔道士狩りを避けるためでもある。また「ハラ」と呼ばれる生き物を重要視する。デイルズエルフは「造形主」と呼ばれる神々(エルガナン、ミサール、フェンハレル、ダーサメン、ファロンディーン、アンドロール、ギランナン、ジューン、サイレイズ)を信仰している。
  • シティエルフ
    基本的に各地にある異民族地区と呼ばれる場所に住んでいる。かれらはエルフの伝統もある程度守りつつアンドラステを信仰する(アンドラステ信仰を受け入れた者たちにのみ、慈悲として人間社会で暮らすことが許された)。

ちなみに、人間との混血も結構ある。人間とエルフとの子供は耳の先が丸く、ほぼ人間と区別がつかない。

デイルズエルフについてはこちらの記事もどうぞ(多少のネタバレになる可能性があるので注意)。

musinju73.hatenablog.com

 

ドワーフ
背が低くがっしりした体型の種族。魔法を使うことができないが、魔法耐性が高い。鍛冶や細工、エンチャントと呼ばれる技術に長けている。前述の通り、ほとんどのドワーフが地底で暮らしているが、地表にいる者も多い。非常に階級に厳しく、一度地表に出たドワーフは、地底に戻って暮らすことを許されない。
ドワーフの信仰は神ではなく「パラゴン」であり、これは偉業を為した人物に与えられる称号である。
死の軍団と呼ばれる集団が地底回廊で常にダークスポーンと戦っており、ブライトの時期以外はドワーフが地底でダークスポーンを食い止めているということができる。

 

クナリ
大柄で巨大な角を有する種族。角が無い者もいる模様。理性や合理性を非常に重んじる。かれらは神を信仰しない。「キュン」と呼ばれる教え、思想、あるいは哲学のようなものに従って行動する。これに従わない「反社会的」な者たちを「タル・ヴァショス」と呼ぶ。また、魔道士に対しての扱いは人間たちのそれより遥かに厳しい。具体的にキュンがどのようなものかは、クナリに聞いてみるといいだろう。

 

 

 

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