無真獣の巣穴

らくがきとかゲームとかなんかそんなん。

DA:O シティエルフ編プレイ記録その1

※ネタバレを含みます。
※プレイしたけど内容を忘れてしまった方、多少ネタバレしてもおおまかなストーリーが知りたい方におすすめ、かも。
※スタンスは選択肢次第です。主人公の性別や行動によっても変化がありますので、必ずしも同じ展開を迎えるとは限りません。


Dragon Age: Origins、シティエルフの女性を主人公にしてやってたのですが、最初から最後まで大変熱い展開で、物語としてきれいだなあと思ったので、今回は我が救世主リンディラナエの生き様を語ろうと思います。


物語の始まり

シティエルフ主人公の物語はデネリムの異民族地区から始まります。

異民族地区とは、人間社会で暮らすエルフが住む地区です。かつて戦争に負け、アンドラステ教を受け入れたエルフたちに(教会の視点で言えば、慈悲によって)与えられた場所です。大きな都市なら大抵あります。ここ以外に居住することは基本的に許されておらず、エルフたちは貧しい暮らしをしています*1
ちなみに教会の "慈悲" を受け入れず流浪の民として生きることを選んだのがデイリッシュ…デイルズエルフなわけですが、デネリムのシティエルフたちがデイルズの存在を疑っているというか、おとぎ話くらいに思っているのが興味深かったです。デネリムにはデイルズ出身者いなかったんですかね?

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▲異民族地区にて。我ながら美人。

我が主人公のリンディラナエは、シティエルフの若い女性*2で、結婚を間近に控えていました。結婚と言っても親が決めたもので、当日まで相手と会ったことすらなかったようです*3。リンディラナエはそれを受け入れられず、結婚式の直前になっても逃げる気でいました。

そして結婚式を挙げようとしたちょうどそのとき、人間の貴族たちが乱入してきます。デネリム伯の息子であるヴォーン・ユーリエンは残虐でエルフたちにとって厄介な人物です。ヴォーンは主人公と親友シアニ*4含む複数の女性たちを屋敷に誘拐してレイプしようとし、騒いだ者を容赦なく殺します。
そこにいとこのソリスと主人公の婚約者ネラロスが武器を持って潜入、助けに入ります。死んだ母親の教えにより武芸の心得があったリンディラナエも戦士として剣と盾を手にし、脱出を試みるのでした。

屋敷の衛兵たちを殺し装備を奪いながら、先に連れて行かれたシアニを探すリンディラナエ。しかし、ようやく見つけたシアニは生きてはいたものの、既に暴行された後でした。また、婚約者のネラロスも命を落とします。リンディラナエはヴォーンとその配下の者を皆殺しにし、シアニらを連れて屋敷からの脱出を果たします。

こうして異民族地区に無事戻ってくることができたわけですが、デネリム伯の息子と屋敷の衛兵たちを殺した罪を問われ、逮捕されかけます。リンディラナエは一人罪をかぶろうとしますが、それを阻止したのが新兵候補を探しに来ていたグレイ・ウォーデンのダンカンでした。グレイ・ウォーデンは徴兵権を有しており、貴族であろうと囚人であろうと身分に関係なく徴兵することができます。リンディラナエはウォーデンの新兵として戦場へ行くことになるのでした。

ここまでがシティエルフ主人公のオリジンクエストです。ここから先はどの主人公もオスタガーへ向かい、ダークスポーンの大軍と戦うことになります(主人公は戦闘役じゃないのですが)。
戦況は悪く、さらにロゲイン公爵の軍がウォーデン軍を援護することなく退却したことにより*5、ここでフェレルデンの王ケイラン*6が討たれ、さらにグレイ・ウォーデンの兵をほぼ全て失うことになります。フェレルデンに残されたウォーデンは主人公とアリスターのみになってしまうのです。

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▲リンディラナエとアリスター。エルフ女性の小柄さがよく分かります。

グレイ・ウォーデンには古い協定があり、デイルズエルフ、ドワーフ、魔道士の各勢力はブライトの際にウォーデンに協力するという協定書が存在します。これを使ってブライトに対抗する軍をまとめ上げることが、主人公らの大きな目的になります。


名前の由来

"リンディラナエ" という名前は自分が付けたものです。いつもなら名前を考えるのが面倒なので、星の名前から適当にそれっぽいものを選んで付けるのですが、今回の名前には一応由来があります。

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▲死の軍団装備がお気に入り。

リンディラナエというのは、このゲームの歴史上に登場するエルフの名前です。DA:Oの時代から約700年前、デイルズという地域にエルフの国があり、リンディラナエはその国の剣士、エメラルド騎士団の一人でした。
その頃の王国はアンドラステ教会の有徳軍と争っており、結局エルフたちが敗北し国は滅亡するのですが、彼女は最後まで剣を振るい続け、最も勇猛に戦った戦士として有徳軍からも恐れられる存在だったようです。このあたりのことはDragon Age: Inquisition のコーデックスで読むことができます。リンディラナエに関してそれほど詳しく書かれてるわけではないですけどね。また、おおまかなエルフの歴史はこのブログのエルフ史年表を参照してください。ちなみに、彼女が持っていたという名剣イヴァヌラはユニークアイテムとしてDA:Iにあるみたいです。自分は発見できなかったのですが。名誉ではないにせよ、教会の記録にその名を残したエルフは少ない*7と思われるので、かなりの猛者だったのではないでしょうか。

歴史上の人物の名前を持つキャラクターといえば、Dragon Age2の仲間アヴェリンがいます。今回主人公にリンディラナエの名前をつけたのは、アヴェリンの名前から思いつきました。歴史上のアヴェリンの物語はDA:Oでレリアナが語ってくれます*8
伝説と同じく、仲間のアヴェリンも屈強な戦士ではありますが、あまりに有名な "アヴェリン" の名を持つことについてあまりよく思っていないようです。
"リンディラナエ" はおそらく人間社会の間ではそれほど有名ではないと思われますが、デイルズエルフならおそらく知っているはずです。ただ、シティエルフである我が主人公は確実に知らないでしょうね。シティエルフたちもある程度歴史の知識は持っているはずですが、教会寄りでしょう。古老であるヴァレンドリエンあたりであれば詳しい知識を持っているかもしれないので、誰かがそこらへんから得た情報で名付けた名前であると適当に脳内補完しています(死んだ母親とか)。

当初はどちらかというと悪行寄りのRPを予定していたのですが、オリジンクエストの展開や選択肢、そして自分でつけたこの名前の由来に影響されて、激しい性格を持ちつつ情に厚く、戦闘面においては冷静さも合わせ持った戦士らしいキャラクターという感じで安定しました。

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▲血塗れの花嫁。


その2に続きます。
musinju73.hatenablog.com

*1:コーデックスによれば運よく異民族地区から出ることができても、戻らざるを得なくなることが多いのだとか。ちなみにオーレイにおいては、エルフが人間に隷属する立場ということは変わりないですが、他の国よりは地位が高く、裕福な暮らしをしている者もいるとのこと。

*2:10代後半~20歳くらいの設定?色々な会話の様子から、かなり若く、相当な美人設定であることが分かります。実際の見た目はキャラメイク次第。

*3:シティエルフ社会は生活や移動の制限、人間社会からの圧力があるせいか、かなり保守的であり、結婚に関して自由はないようです。この点ではデイルズエルフの部族より厳しいと言えます。

*4:シアニとソリスはどちらも主人公のいとこ。ソリスは主人公と同日に結婚式を迎えていることから同年齢、シアニは未婚であることから年下であると推測されます。まあ、相手が見つからなかっただけかも。

*5:オスタガーの戦いにおけるロゲインの行動については、戦略的撤退だったとか意図的な裏切りだったとか諸説ありますが、個人的にはどっちも真実だと思います。自軍の全滅を避けたい、かつ王が死んでくれれば好都合ってところじゃないですかね。その後の行動はともかく、オスタガー戦の判断だけ見れば、決して悪い判断ではなかったと思います。多分。

*6:ケイラン王の人物像について、なにしろ出番が少ないので、楽観的な愚かな王という印象しかなかったのですが、どうやら結構人々に愛されていた模様。王でなければ颯爽としたローグになっていただろうという話があり、明るく活発な人物であったことがうかがえます。本来、人の話は聞くタイプだったようですがウォーデンへの思いは譲れないものがあったんですかね。オーレイの女帝とも仲が良かったようで、親オーレイ的な行動がロゲインとの関係を悪化させたようです。

*7:教会史に名を残している人物が実はエルフであることを隠されているというのは結構あると思われます。実際に1名確定しています。また、歴史から名前を抹消されたりもしているようです。

*8:アヴェリンは圧倒的な強さを誇る戦士で、デイルズエルフに育てられ武術を学んだのだと言います。トーナメントで優勝するほどの強さでしたが、女性であることがばれて殺されてしまいます。しかしこれを見ていた後の皇帝が現状に疑問を持ち、オーレイでの女性の地位向上に繋がったのだと言われています。かなり有名な話のようです。