無真獣の巣穴

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Dragon Age Inquisition プレイ記録⑦ ロマンス「アイアン・ブル」


※この記事は大幅なネタバレを含みます。

※性的な内容が含まれます(性的な画像はありません)。ご注意ください。

 

 

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前回書いた通り、ロマンスの相手は消去法ではあるがアイアン・ブルに決定した。ブルは放っておくとドリアンと関係を持つ展開になる*1のだが、今回は審問官が先手を打ったことになる。クナリと人間という組み合わせは体格差が心配になるが、ドリアンも大丈夫そうだったから大丈夫だろう。それにアトリアさんは魔道騎士だ。魔力をフィジカルに全振りしているような上級クラスだから頑丈だと思う。

 


アイアン・ブルは突撃兵と呼ばれる軍団の隊長であり、なおかつクナリの密偵ベン・ハスラスだ。密偵であることをまったく隠していないので、初対面で自分から教えてくれる。Originsにも聞かれたことから聞かれていないことまでしゃべってくれるひたすら口の軽い暗殺者*2がいたことを思い出す。

クナリは信仰を持たず、「キュン」と呼ばれる思想のもとに生きている。人間やエルフ、ドワーフとも異なった独特の価値観を持っているが、アイアン・ブルは長らく人間社会で生きているためかこちらの常識を心得ている。

 

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個人クエストでは突撃兵をとるかクナリをとるかという選択を迫られ、今回は突撃兵を選んだ。ブルの心理的にかなり厳しい二者択一だが、審問会としては突撃兵の方が信頼はできる。審問官も傭兵たちと面識があり、特にクレムが死ぬのは見たくない。しかしクナリを犠牲にしてよかったわけでもないだろう。そして同胞より突撃兵を選んだことでブルは不本意に「タル・ヴァショス」になってしまう。キュンを捨てた存在、つまり裏切り者だ。

同胞を選びキュンを捨てない場合でも審問会には残ってくれるが、突撃兵の皆を失う上にDLCではクナリと敵対するため、ブルとも悲しい結果になりそうだ。そのパターンはまだプレイしたことがない。本編でロマンスを完遂させてもキュンを捨てないブルは審問官よりキュンを優先するらしい。まあクナリとはそういう生き方なので仕方がないのだが、なかなかつらい話だ。というかDLCでそれをやるBioWareが怖い。

ともかく今回のアイアン・ブルはタル・ヴァショスなので、きっとずっと一緒にいてくれるだろう。

 


とりあえず会話のたびにアイアン・ブルにハートマーク選択肢を選ぶ。同時進行でカサンドラとハーディングにもハートマークを選んでいたが、カサンドラにはきっちり振られてしまったし、ハーディングとはそもそもロマンスできない。…ならなぜハートマーク選択肢があるのだろうか。可能ならハーディングともロマンスしてみたかったのだが。そしてハーディングを誘惑しているとセラの好感度が上がるのだった。なんでだ。

タル・ヴァショスとなって暗殺者を仕向けられたブルに対してハートマークを選んだところ、審問官が「誰がなんと言おうとあなたはいい奴だ、それが分からない奴はバカだ!」というようなことを叫んでいて、もはや誘惑でもなんでもなくひたすら熱くてよかった。たまにはこういうアトリアさんも悪くない。

 


そうこうしていると審問官の私室にアイアン・ブルが現れる。正直、ノックくらいしてほしい。そして「アイアン・ブルに乗りたいんだろう?」的なことを言われ、本当にいいのか、分かってるのか的なことを入念に聞かれる。快諾すると、突然両腕をつまみ上げられて最終確認をされる*3。具体的には何が始まるんだかさっぱりだが、それでも承諾して「見せてほしい」と答えるとロマンス*4開始となる。具体的な描写がないので何をしていたのかは分からないが、その後とにかく大変体力消耗することが行われたらしい。一体何が始まったのか。

そういえばアイアン・ブルは審問会に来てから複数の女性(に限らないかもしれない)と肉体関係を持っており、修道女らしき人物が「今日は歩き方が変になってしまった」というような話をしていた。彼女らとも同じような「何か」をしたのだろうか。それにしてもブルは意外と審問会の一部にコアな人気がある様子である。

 

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あとから話を聞いてみると、どうもBDSM*5的な行為が行われているらしかった。少し違うかもしれないが、とにかく支配・被支配的な関係を演じるプレイであったことは間違いなさそうだ。審問官側が被支配的な役割だったようで、アトリアさんはどちらかというと支配的な方を好むのでこれはナシかな…?とも思ったのだが、よく考えてみるとこういうのも悪くはないと思えたのでそのまま続行することにした。

たとえばこのようなプレイにおいてアトリアさんが支配側を演じたらどうなるだろうか。たぶん、円満に行うのは無理だと思う。なぜなら手加減というものを知らないからだ。加虐心を解放してしまったら大変なことになるだろう。勘違いされやすいことだが、この手の関係を演じるプレイにおいて支配側を演じる方はただ加虐的な欲求を満たせばいいというものではない。むしろ被支配側の欲求を満たすための奉仕に徹する必要がある。ブルはその役割に徹しているようだ。

 

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↑セーフワードは「カトー」だそうだ。

さらにセーフワード*6もしっかり用意されている。これはクナリの作法であるらしい。Originsのスタンもモリガンとの会話でなかなか想像し難い性行為の話をしていたが、あれはモリガンを避けるために言ったことではなく、クナリにおいてこのようなプレイは一般的なのかもしれない。もしくはどんな内容であってもセーフワードを設けてあるのかもしれない。これはなかなかいいことだ。安全が保証されルールが徹底されているからこそ快楽につながる。そうでなければただの暴力になってしまう。これはBDSMに限らずすべての性行為について言える。ただ、セーフワードの説明があとからだったのが惜しい。こういうルールはやる前に言うべきだ。初回はお試しみたいなものなので少しでも嫌そうな素振りを見せたら直ちに中止するのかもしれないが。

クナリは性行為についてかなりシステム化しているようだ。生殖は厳格に管理されているらしいので、これは快楽を得るためのシステムだろう。前回セダスにおいて避妊や堕胎がどうなっているのかという話をしたが、そこらへんの対策はクナリがもっとも進んでいるかもしれない。合理性を重んじる文化であることを考えても、科学的な医療もそれなりに進んでいそうだ。ただしクナリが重視するのは個でなく全体であり、性役割もかなり固定されているのでいいことばかりではないはずだが。

 


この時点ではアイアン・ブルとの間に恋愛感情というものは存在しない。クナリは愛のために性行為をしないのだという。何も知らずにブルを選んだので完全に偶然だが、アトリアさんにとってもっとも相応しい相手だったかもしれない。この関係はロマンスではなく、自身の快楽のため*7でもなく、ブルにとって奉仕活動のようなものだ。性的なアトラクションを提供している感じだろうか。対価としてこちらからは何をすればいいか聞いてみたが、いらないらしい。居場所を提供されているからだろうか。他のものに対しても日頃のストレスから解放するためにこのようなことをするのだという。

 


しかしやはりアトリアさんが性行為で被支配的な役割を演じるのは納得がいかないところがある。女性審問官が被支配側というのはステレオタイプにも感じる。ブルはバイセクシャルなので男性審問官でやるのがよさそうだ。実は本当はクナリの男性審問官を作る予定だった。キャラメイクに満足できず、面倒になって急遽アトリアさんを作ったのだった。そのままクナリでプレイした方が受け入れやすかったかもしれない。

ブルに棒で叩いてくれと言われるイベントがあるのだが、そのとき思いきり叩いてあげればよかったなと後悔するばかりだ。アトリアさんは手加減を知らないが、あの場合手加減せず叩いた方がブルも喜んだだろう。

まあ審問官がブルとの行為で被支配側に回るのは日頃権力者として支配側に立っているからでもある。こういった非日常的なプレイはいつもの役割を逆転させることで満たされるという側面があって、ブルはそれをよく心得ているようだ。

 

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↑これも悪くないと思う。

 

さて、正直このままの関係で全然問題ないのだが、そうなるとロマンスのクエストが完遂できないのでゲーム的に中途半端だ。それにあまりにもアトリアさんに相応しい関係なので、デミロマンティック的な、まれな関係を築きたい気持ちになってきた。クナリにとっても深い関係を築くのはまれなことなのだという。アトリアさんのセクシャリティはクナリ的には普通なのかもしれない。本気を示すためにはドラゴンの歯をふたつに割って贈るのが伝統らしい。関係を深めるためにドラゴンの命を奪うのは野生生物に対して敬意を持っているアトリアさんにはちょっとつらいが、集落のあるあたりにいるドラゴンはどっちみち倒さざるを得ないため、それほど問題はない… というかすでに持っているのであった*8。早速、ブルに贈ることにする。

 

 

…それにしても、ドラゴンの歯を割らねば本気を示せないのなら、クナリにおいて深い関係はほぼ実現不可能ということかな?

 

 

 

またまた長くなってしまったので続きはまた次回にしておこう。

 

 

 

*1:審問官が別の誰かとロマンスしている場合のみ?

*2:ゼブラン・アライナイ

*3:もっと説明と考える時間がほしいとは思う。

*4:この時点ではそう呼んでいいか疑問だが。

*5:Bondage 束縛、Discipline 懲罰、Sadism 加虐、Masochism 被虐 の略。

*6:行為をやめてほしいときに使う言葉。これを言われたら行為は中止されなければならない。

*7:完全に自分の快楽と関係ないわけでもないだろう。クナリにおける役割の徹底は意に沿わないことを無理矢理させることではなく、本人にとって向いていることを役割とするといったものなので、行為によって快楽を得ていることと矛盾しない。

*8:ちなみにこのドラゴンはアトリアさんがほぼ1人で倒した。魔道騎士は攻撃を続ける限り障壁で身を守るため、激しく攻撃していればほとんど無敵だ。他の皆はずっと倒れていて、復活させてもすぐ倒れるのでもうそのままにしておいた。ブルは倒れたままで叫んでいて面白かった。